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介助犬の暑さ対策について

近年では梅雨明け前から猛暑、酷暑がニュースとなっています。
犬は暑さに弱く、人以上に熱中症には十分気を付ける必要があります。
私たち日本介助犬協会は、介助犬や訓練犬たちの健康を第一に考え、
暑さ対策について積極的に取組みを行っています。

介助犬への対策

介助犬使用者に対し、犬の健康管理の一環として合同訓練時また、認定後の継続指導等、折にふれ指導をしています。

  • (暑さ対策への指導)
  • ・状況に応じて冷房の効いた自宅で留守番をさせること
  • ・介助犬の万一の体調不良時の応急処置のレクチャー

また、介助犬使用者である肢体不自由者の中には、ご自身の体温調節が上手くできない方もおり、暑い時期の行動には元々気を付けておられますが、お互いの身の安全を守るため、

  • ・通院等のやむをえない日中の移動はなるべくタクシーや自家用車を利用する
  • ・自家用車では介助犬のいる後部座席に小型扇風機を設置
  • ・散歩は早朝や夜など涼しい時間帯にする
  • ・介助犬のサイズに合った保冷剤が入れられるネッククーラーを手作りして活用
  • ・冷房やサーキュレーターを使用した室内の温度管理の徹底

等、介助犬使用者ご自身も様々な暑さ対策に取り組んでいます。

訓練犬・PR犬への対策

訓練犬・PR犬は、イベント時以外は協会内の施設またはボランティアの家庭で過ごしていますが、普段の生活や訓練時またイベント等の際には

  • ・散歩は早朝の涼しい時間帯に、またパブリック訓練は冷房の効いた商業施設で行う
  • ・保冷剤入りのバンダナなどを利用する
  • ・万一の体調不良時の応急処置のレクチャー
  • ・暑い時期の屋外イベント対応は控える
  • ・暑い時期の講演対応は冷房が効いている場所などでの実施とする

獣医師による見解

酷暑のなか、人だけでなく、動物たちも熱中症の危険に晒されています。 熱中症は死に直結する疾病であることから、積極的に回避していく必要があります。 日本介助犬協会では、犬たちの健康維持を第一として、日中の野外活動を避けるなど、さまざまなアプローチから犬たちの暑さ対策が実施されています。また介助犬と共に生活している方々も、ご自身の配慮と合わせてさまざまな犬たちにとって有効な工夫をしておられます。皆さんも参考にして、犬たちを暑さから守ってあげてください。

評議員 岐阜大学応用生物科学部附属動物病院 獣医師 柴田早苗

私たち日本介助犬協会は、
これからも人にも動物にも
やさしく
楽しい社会をめざして活動して参ります。