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日本介助犬協会とは
社会福祉法人 日本介助犬協会は
「人にも動物にもやさしく楽しい
社会をめざして」を
モットーに、私たちと犬たちの
様々な活動を通して
SDGsの達成へ向けて貢献しています。
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。
2030 年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標で、
17 のゴールと 169 のターゲットから構成されています。
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はじめに
私たちのすべての活動は犬が取り持つあらゆるパートナーシップ(協力関係)で成り立っています。介助犬と介助犬ユーザーのゆるぎないパートナーシップは基より、個人や法人・団体の皆さまのご支援、ボランティアの皆さまや他組織や他業種の皆さまのご協力など、たくさんの方が様々な形で私たちの活動を応援していただいているからこそ、私たちは「人と犬をつなぎ、和を創るプロフェッショナル集団」という社会的価値と役割を胸に活動しています。
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介助犬訓練事業
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- ・一人でも多くの肢体不自由者が自立と社会参加を果たせるよう、良質な介助犬の育成と訓練を行っています。
- ・介助犬とともに、社会参加の目標のひとつである就労ができるように相談も行っています。
- ・協会の目標でもある「介助犬とともにいつでもどこでも一緒に暮らせる地域共生社会の実現」として、当事者だけではなく家族や地域、社会全体を巻き込んで皆が暮らしやすい形づくりに取り組んでいます。
- ・国内外の補助犬関係団体と連携・協力しての情報収集や犬の導入、また良質な介助犬の育成および繁殖事業に関する交流を実施するとともに、各学会への参加・演題発表を行っています。
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公益的な活動(人と犬をつなぐ取り組み)
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「10.人や国の不平等をなくそう」では障害や機会に基づく不平等の是正が求められています。また「16.平和と公正をすべての人に」ではあらゆる暴力をなくすことや子どもに対する虐待をなくすことが挙げられています。 私たちは介助犬の他にも犬たちの個性を活かし、「人と犬をつなぐ取り組み」として様々な困難を抱えた方を笑顔にする活動にも力を入れています。
私たちの活動は直接暴力や虐待の根絶には繋がらないかもしれませんが、虐待によりあらゆる楽しみの機会や意思決定を奪われた子どもたちにとって安らぎと笑顔の時間になり、また、長期入院で気持ちが沈んでしまいがちの患者さんに少しでも楽しく心やすらぐ時間を提供できるよう、活動を行っています。
- ・虐待や性被害を受けた子どもが司法の場で話をする際のサポートをする付添犬の派遣をしています。
- ・Dog Intervention®(犬による介入/DI)として、児童相談所一時保護所でのDI 活動をしています。
- ・DI 犬®を連れて病院への訪問(動物介在活動)や動物介在療法の実施、大学病院等へ動物介在療法のための DI 犬®(勤務犬)の貸与をしています。入院生活の中で犬と触れ合うことが癒しとなり、治療やリハビリに意欲が湧くように取り組んでいます。
- ・With You プロジェクトとして、発達障害や知的障害等がある障がい児・障がい者がいるご家族、また様々な生きづらさを抱えている方に犬を譲渡しています。ご本人だけではなくご家族にとっても笑顔と平穏な日々 が送れるよう、より丁寧なマッチングを心がけています。
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普及啓発・広報活動
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- ・介助犬について一人でも多くの人に正しく理解していただけるような普及啓発活動に取り組んでいます。介助 犬を通した障がい者福祉への理解は、あらゆる方にとってやさしく住みやすい社会へと繋がります。また身体障害者補助犬法成立から 20 年を迎えてもなお病院や飲食店などで同伴拒否事例があることを深く受け止め、身体障害者補助犬法認知度向上のための普及啓発活動も行っています。
- ・全国初の介助犬専門訓練施設であるシンシアの丘での見学会や視察の実施
- ・小・中学生をはじめとした子どもたちへ介助犬のみならず障がい者福祉について知ってもらう講演の実施
- ・将来医療や動物関係に携わる大学や専門学校を中心とした講義
- ・全国各地でのイベントや講演会などへ PR 犬ととも出向いての実施。またコロナ禍ではオンライン講演やYouTube での動画配信の強化、そして SNS も本格活用し、より全国どこからでも介助犬について知っていただける取り組みの実施。
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私たちの働き方
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- ・女性が多い職場であり、女性管理職も複数名在籍しています。また、結婚や出産などあらゆるライフステージ の変化に応じて働きやすい環境づくりに努めており、産休・育休制度をはじめ仕事と育児の両立ができるよう、 在宅勤務の導入や時短勤務など取り入れています。
- ・職員の目標設定・人事評価システムを導入し、役職やチームに応じての目標設定を各職員が定め、目標の遂行および管理職による評価を行っています。
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カーボンニュートラル
達成に向けて
達成に向けて
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2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指し、シンシアの丘がある愛知県長久手市も市全体の取り組みとして掲げています。私たちにもできることを行い、達成へ向けて貢献していきます。
- ・犬の排泄物はバイオトイレを使用し、肥料として利用
- ・犬用のおもちゃは手作り、または修繕を重ねてゴミの削減やリユース
- ・不要になった人用マットレスを裁断し、犬用マットレスにリユース
- ・タオル等は人用で使用後、犬用としてリユースし、最後はウエスとして使用
- ・チャリティグッズ販売時のビニール袋の有料化
- ・再生コットン(本来であれば廃棄される端切れ)を使用したエコバックをチャリティグッズに採用
- ・照明は全て LED を使用
- ・コピー用紙等を裏紙としてリユース
- ・WEB 給与明細システムの導入等、ペーパーレス化
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